待望の我が子―。
大切な存在だからこそ、将来のために今からできることはないかと親は考えることがありますね。
元気なだけでいい。
伸び伸び育って欲しい。
だけど、本当にそれだけでいいのかな?
こんな風に考えた時、頭に浮かぶのは乳幼児から行う「早期教育」ではないでしょうか?
ここではそんな「早期教育」についてメリット&デメリットを含めて詳しくまとめていきます。
早期教育とは
早期教育(そうききょういく)とは、子供本人ではなく保護者や国家など大人の意向で、一般よりも年齢を繰り上げて文字や数、外国語、音楽、スポーツなどの教育を開始すること。
wikipedia早期教育より
一般的には6歳の小学校入学から就学が始まります。
それまでは子供への教育は「義務」ではありません。
ですが、親の意向などで小学生になる前から教育をスタートすること、これが「早期教育」となります。
教室や教材での勉強だけではなく、例えばiPadを使った知育、幼稚園での学びなども広い意味では「早期教育」と呼べます。
早期教育の中には「幼児教育」「英才教育」なども含まれます。
主にIQ及び身体能力を伸ばすために行われる教育は全て早期教育であり、幼児教育にはマナーや躾などの部分も含まれるというのがおおよその違いになります。
英才教育は元々優秀な能力を持った子に対して、さらにその能力を伸ばすように働きかける教育を指します。
なぜ「早期教育」が発展したか?
日本で早期教育が誕生したと言われるのはおよそ半世紀前。
子供の頃から勉強させるなんてとんでもない!というバッシングを受けたり、教育に熱心なママを「教育ママ」などと蔑んだりする時代を経て、今なお「早期教育」が発展し、多くの子供たちに行われるのはなぜでしょうか。
それは早期教育を受けたことでIQや能力の一部が飛躍的に向上した人がいるからです。
そうじゃなければ、子供の頃の教育は意味がないと早々に幕引きになっていたはずです。
ただし、一つ理解しなければならないのは「全ての子が天才になるわけではない」ということ。
早期教育を受けさせようと思う時、親は子供の将来にプラスになってほしいと願いますよね。
でも、その教育がその子の成長に(親が望むほどには)プラスにならない場合もあります。
早期教育を否定的な人はこのような経験をされるか、または経験談を聞くなどしてそのような考えに至るのかもしれません。
天才じゃなくてもいい。
少しでもプラスになれば。
親子で楽しく有意義な時間を作れたら。
こんな風に考えられるパパ・ママなら早期教育は親にとっても子にとってもプラスになる可能性があります。
早期教育のデメリットとは
早期教育を行うことで言われているデメリットをまとめます。
- 効果がない
- 親子関係の悪化を招く
- フラッシュカードは自主性を失わせる
- 生気がなくなる
- 独り言が増える
- 学校の教育が単調でつまらなく感じる「浮きこぼれ」になる
確かにこの中で「当てはまるな」と感じるデメリットがあります。
それが「親子関係の悪化」です。
こう言ってしまうと、早期教育に身構えてしまう方も多いかもしれません^^;
我が家では0歳から早期教育として家庭保育園→七田式チャイルドアカデミー→七田式英語クラスと早期教育を実践してきました。
最初はとても簡単だったワークやレッスンも回を増すごとに少しずつ難しくなっていきます。
分からなくてもいい。
ゆっくりでもいい。
親子で楽しんでワークやレッスンに取り組む。
この3つを意識していれば少なくとも「親子関係の悪化」という事態は避けられると思います。
他のデメリットについて、自主性を失わせる、生気がなくなる、独り言が増える、というようなデメリットは少なくとも息子では起こっていません。
七田式の先生に尋ねましたが、そのようなトラブルは聞いたことがないと話していました。
教室に通うママもまたそんなお悩みを話す方はいません。
少なくとも私の周りではこれらのデメリットに悩む方はいませんでした。
【追記】
息子が4歳の時に咳払いチックを発症しました。次男誕生から2ヶ月のタイミングでした。
児童精神科の医師からは知育とは無関係であると言われています。
効果については上記したように、親の望む地点になかなか到着しないという点から、そんな風に感じてしまうケースは少なからずあるかもしれません。
ではなぜそれでも早期教育を行うのか。
次は早期教育のメリットを挙げていきます。
早期教育のメリットとは?
- 脳への吸収が早い時期の教育により学習効果が高い
- 右脳優位の時期であれば、右脳の使い方が身につく
- 考えることを習慣化できる
- 勉強への拒否感が減る
- 勉強を楽しいものとして捉えることができる
- 英語などの発音は6歳までの方がインプットしやすい
脳は年齢が小さければ小さいほど、吸収力が高いと言われています。
早期教育の視点から3歳までは黄金期であり、この時期に以下に上手に知識を与えるかが重要だといわれています。
また、3歳頃までの時期は左脳よりも右脳が活発に働く時期。
右脳は瞬間記憶、直観力、暗記などの働きをする場所であり、右脳を活発に働かせることで、通常大人になると左脳(言語・計算・分析など論理的な思考をする脳)優位になるのですが、右脳も同時に働かせることができるようになるという説があります。
ただし、化学的根拠はなく経験則から言われている部分もあります。
ここを理解しておかないと、周りから何か言われた時に「化学的根拠のないことをやってしまった」という後悔に繋がりかねません。
また、幼いうちから勉強を生活習慣の一部にしてしまうことで、勉強への苦手意識や拒否感を減らすことができるとされています。
語学の習得も右脳の働きが活発なうちの方が効率的であるとされています。
早期教育を考えるママ・パパが一番意識するのは「長い人生のうちのたったわずかな3年(広くは6歳)までの脳が特別に発達する時期に適切な教育を行って将来にプラスになるようにしたい」という部分ではないでしょうか。
ただし、焦ってしまうと親にとっても子にとっても知育や学習が負担に感じる場合もあると思います。
お子さんの様子や性格を見ながら楽しくできるのが理想ですね。
早期教育、将来にどう影響する?
早期教育が全ての人を天才にするわけではないというのは上記でも説明しました。
その上で早期教育が将来にもたらす研究についてもいくつかご紹介します。
シカゴ大学のヘックマン教授の研究によると「就学前の3~4歳頃に適切な教育を受けるかどうかにより就学後の能力向上に差が出る可能性がある」と指摘しています。
また貧富の差により、低収入の家庭の子供の方が学力が低いというデータもあります。
アメリカではこのような低収入の家庭に対して、就学時の能力を一定にするための就学前教育「ヘッドスタート」を導入し、対策をしていますが、日本ではこのような動きはまだありません。
早期教育が今後の人生を必ず左右するものだとは言い切れません。
個人差や受けてきたレッスン内容や取り組み方にもよると思います。
そのため、早期教育を受ける、継続する、止める、最初からしないなどはお子さんの性格を見ながら考えてみる必要があります。
レッスンが苦痛そうなら、一旦ストップしてみる。
お家でのワークを楽しむようなら継続してみる。
もっとやりたそうならレッスンを考える。
そんな風に段階的に早期教育をスタートできるのが理想的だと思います。
将来どのように影響するかは、個人差が大きく断定できるものではありません。
今のこの時間を充実させる一つの手段と考えて取り組むのがよさそうです。
早期教育は子供と楽しむ
ママに関して言えば、生まれる前からずっと一緒。
生まれてからはほぼ24時間、その時間を共にしてきました。
お子さんの好きなこと、苦手なこと、できること、できないこと。
今一番分かっているのはママとパパかもしれません。
誰かの意見や専門家の研究はあくまでも参考程度で、お子さんがワクワクしたり、楽しめるかどうかを基準にするのがいいかなと個人的には考えています。
まめねこ